チベット密教における体外離脱の位置づけ
チベット密教では体外離脱はよく知られた現象です。
「チベット密教のかなり位高い僧侶から、チベット密教での体脱の方法を教えてもらった」というある気功の先生からのお話を直接伺う機会がありました。その内容をここで紹介しましょう。かれらが体外離脱を行う方法は、レインボーメソッドと呼ばれる色を使った瞑想方法だそうです。簡単に言うと、アストラルボディーをいろいろな色に想念を使って変化させることで身体を活性化して最後に肉体から引き離すという方法だそうです。
チベット密教の僧院などでは、よく僧侶たちがたくさん集まり、長い時間、独自のマントラを唱えている様子をTVなどで観たことがあると思います。このように長時間マントラ(ハミング)音に浸ることにより、深い瞑想状態になること(モンロー研究所のヘミシンク(R)音もこの原理を使っています)はよく知られてことですが、このような状態では、深いリラックスと同時に意識の働きが急激に高まっており、所謂変性意識状態になっています。かれらはこのような状態を利用して色のイメージング法を用いてアストラルボディーの働きを強化していると考えられます。アストラルボディーはある一定の活性を得ると肉体を離れアストラルボディー自体で活動が可能な状態になります。このときには体外離脱は簡単に行えるということだと思います。またチベット密教では体外離脱というような言い方よりも、二アデス(仮想的な死:臨死)という用言を用いているようです。まさに体外離脱によって魂だけの状態になり、仮想的な死の状態にいるということを知っているのです。また霊体移動、エーテル体移動などとも呼ばれているようです。
かれらは「霊体移動を興味本位で行わないように」と注意をしています。「困った人を助けるために使う」というのがよいと伝えています。たとえば自分の霊体を飛ばして遠隔ヒーリングを行ったり、霊体移動をしてメッセージを伝えたり、弟子の修行を助けたりという行為をしているようです。彼らはすでに他の惑星への霊体旅行も行っているとのことです。かれらにとって体外離脱は解脱にいたるための途中経過のひとつということです。体外離脱によって解脱のステップが進んでいくととらえています。
詳しくは解脱の真理(マクドナルド・ベイン)霞ヶ関書房-ヒマラヤ大師の教えー(中里誠吉訳)を参照してください。